梅雨時期〜夏の間、湿気で髪の毛が広がったり、うねったりして本当に嫌ですよね。
1番の原因は、湿気により髪の毛が水分を吸収し膨張してしまうからです。
でも実は、湿気だけが原因ではないんです。
湿気の影響を受けやすい髪の毛と、受けにくい髪の毛があります。
髪質によって湿気対策は異なります。
それぞれの髪質ごとに原因と対策を順番に解説していますので、よかったら最後までお付き合いくださいね♪
髪の毛が湿気で広がってしまう原因3つ!
全ての髪の毛が湿気で広がってしまうわけではありません。
湿気によって広がりやすい髪質があり、生まれつきの人もいれば、そうじゃない人もいます。
基本的には【細い・柔らかい・乾燥毛・毛量が少ない】髪質の人が湿気の影響を受けやすいです。
ただ、上にあてはまるような髪質だからといって広がりやすいというわけではありません。
細いけど毛量が多い、柔らかいけど潤いがあるなどの場合は、湿気の影響を受けにくい傾向があります。
湿気で髪の毛が広がってしまう原因その①キューティクルの表面が整っていない
キューティクルとは『髪の毛の表面にある薄い膜の事』です。
キューティクルは髪の毛の健康を守るために欠かせない存在です。
キューティクルが整っていないと、髪の毛の表面に隙間ができて空気中の水分を吸収しやすくなります。
整っていないキューティクルはこんな風に広がってしまい、『紫外線の影響』『水分の蒸発』『外部からの刺激』にさらされてしまいます。
キューティクルが剥がれているor 損傷していると、必要な水分が流れ出てしまう→つまり乾燥の原因になります。
また、せっかくトリートメントで保湿したのに成分が流れ出やすくなります。
湿気で広がった髪の毛を触ってみると、いつもよりもゴワゴワしているように感じませんか?
これはキューティクルが広がってしまっているため、髪表面の滑らかさが失われてしまっているからなんですよ。
髪の毛をきれいに保つためにも、髪の毛を艷やかにみせるためにも、キューティクルの表面は整っているほうがいいんですよね♪
湿気で髪の毛が広がってしまう原因その②髪の毛が乾燥しているから
髪の毛に含まれる水分量は約10%程度です。
季節によって、水分量は多少変化します。
梅雨〜夏:15%
冬:10%以下
季節や湿度の量によって、髪の毛に含まれる水分量は変化します。
毛髪内部に必要な水分量があればそれ以上水分を吸収しなくなりますが、足りない場合は空気中の水分を吸収してしまいます。
髪の毛が水分を吸収して広がったりする状態の事を【膨潤】と呼びます。
膨潤した髪の毛は、長さが1〜2%ほど伸び、太さは15%ほど太くなる事がわかっています。
髪の毛内部にしっかり潤いを与え保つケアをしていれば、髪の毛はそれ以上水分を吸収しなくなるんですよ!
湿気で髪の毛が広がってしまう原因その③髪の毛のダメージが大きいから
ダメージが大きいと、キューティクルがなくなり外部からの刺激を受けやすくなります。
髪にダメージを与えてしまう原因として、次の事が挙げられます。
・自然乾燥
・ブリーチ毛
・頻繁なカラーリング
・力任せなブラッシング
・半乾きの状態でのコテやアイロン
・寝ている間の摩擦による枝毛や切れ毛
カラーリングやトリートメントなどの薬剤は、毛髪内部の『コルテックス』という場所に浸透していきます。
毛髪の内部の85〜90%はコルテックスで構成されています。
コルテックスは水分を保持し、毛髪の強度やコシ、髪色、透明感や動きのあるツヤ感に影響します。
繰り返し薬剤を使うことでコルテックスにダメージが蓄積し、薬だけではなくトリートメントの吸収率も悪くなります。
髪の毛自体は、死んでいる細胞なので自己再生能力がありません。
日頃から傷ませないようなケアが大切になってきますね♪
今日からできる!髪の毛の広がりを撃退!湿気対策4つ!
【湿気で髪がうねる=縮毛矯正】と思いがちですが、その他にも自宅でできる事がたくさんあります。
縮毛矯正をしてしまえば、朝の支度が楽になりますし癖に悩まされる事もなくなります。
縮毛矯正はメリットだけではなくデメリットももちろんあります。
・髪が痛む
・明るいカラーリングがしにくくなる
・ブリーチをしたことがある髪の毛にはできない
縮毛矯正をする前に、まずは自宅でのケアを見直していきましょう♪
今日からできる湿気対策その①:梅雨時期はインバストリートメントよりもアウトバストリートメンが重要!
梅雨から夏にかけての湿気が多い季節は、インバストリートメント(※お風呂でのトリートメント)よりも、アウトバストリートメント(※お風呂上がりに使うトリートメント)のほうが重要で、効果的です!
アウトバストリートメントと言っても、たくさんの種類がありますよね。
梅雨時期に最も効果的なのが【オイルトリートメント】です!
ミルクでもミストタイプでもなく、オイルトリートメントが効果的な理由
オイルトリートメントは皮膜効果が高く、髪の毛表面をコーティングしてくれます。
ダメージなどによりキューティクル表面が整っていなかったり、開いている場合でもオイルトリートメントを塗ることで、疑似キューティクルをつくる事ができます。
オイルトリートメントをつけるタイミング
オイルトリートメントをつけるベストなタイミングは、お風呂上がりのドライヤーの前と朝でかける前の2回です。
パサつきが気になる人は、アイロンの前につけてもOKです。
アイロンの前につける時は、たくさんつけすぎないように気をつけてください。
つけすぎてしまうと、必要以上に髪の毛が湿ってしまいアイロンをした時に逆にダメージになってしまいますので気をつけてくださいね♪
おすすめオイルトリートメント
選ぶ時は、サラサラした軽いオイルトリートメントよりも、もったりとした重ためのオイルトリートメントがおすすめですよ!
【おすすめその①モロッカンオイル
】
(出典:Amazon)
モロッカンオイルは、必須脂肪酸(保湿成分)やビタミンE(美容成分)をたっぷりと含んだアルガンオイルから作られています。
また、モロッコに生息しているアルガンオイルの木から抽出した最高級のアルガンオイルのみを使用しているので、かなり純度の高いヘアオイルトリートメントなんですよ♪
【おすすめその②ミルボンエルジューダブリーチセラム
】
(出典:Amazon)
大人気のミルボンエルジューダシリーズのブリーチ専用のオイルトリートメントです!
ブリーチ毛はパサツキやすいので他のエルジューダシリーズよりも浸透率が高く、よりしっとりした仕上がりになります。
今日からできる湿気対策その②:ブラッシングをする
髪の毛に含まれる水分量は約10%です。
その多くは、毛先よりも根本付近に集中しています。
ご自身の髪の毛を触ってみるとわかるかと思いますが、根本付近の髪の毛よりも毛先のほうがパサついていますよね。
ブラッシングをすることで、根元付近の髪の毛を毛先の方まで均一に行き渡らせる事ができるんですよ!
ブラッシングで得られる効果
ブラッシングでは様々な効果を得ることができます。
・髪の毛内部の水分量を均一にすることができる
・キューティクルの向きを均一に整える事ができる
・開いてしまったキューティクルを一時的に閉じる事ができる
こんな風にブラッシングには、嬉しい効果がたくさんあります。
手軽にできるのに、髪の毛に与える影響はかなり大きいです。
髪の毛だけではなく、頭皮の環境も改善してくれるのでおすすめですよ!
ブラッシングをするタイミングとやり方
ブラッシングは、お風呂の前と朝起きた時の2回がベストです!
シャンプーの前に髪の毛の汚れを落としてあげることで、より頭皮の汚れを落としやすくなります。
また、シャンプーの前にキューティクルの向きを均一にしておくとダメージの軽減にもなりますよ♪
朝起きた時は、頭皮の血行をよくし肌の血色も良くしてくれるので、メイクの仕上がりも変わってきます!
ブラッシングのやり方はとっても簡単です!
step
1つむじに向かってリフトアップするように、優しくブラシを滑らせる
step
2つむじから毛先に向かって、髪の表面を整えるように優しくとかす
引っ張られている感覚がないくらい優しく行うのがポイントです。
正しいブラッシングはリフトアップにも効果的ですが、間違ったやる方は逆にたるみなどの原因になりますので気をつけてくださいね♪
【優しく】することがコツですよ!
おすすめのブラシ
【おすすめのブラシ①豚毛のブラシ】
(出典:Amazon)
豚の毛は、非常に柔らかく髪や頭皮へ負担をかけずに髪の毛をとかすことができるんです。
プラスチック製のブラシでとかすと静電にが起こりやすくなります。
私も愛用していますが、「豚の毛ってこんなに柔らかいんだ!」と思うほど、柔らかく頭皮にあたった時もチクチクせずとっても気持ちいいんです♪
【おすすめのブラシ②タングルディーザ
(出典:Amazon)
こちらはプラスチック製ですが、静電気が起きず頭皮にあたった時も柔らかいんです!
初めて使った時は、痛くない!静電気が起きないブラシに感動しました!
目が細かいブラシですが引っかかることもなく、1度とかすだけで髪の毛が凄くサラサラになりますよ♪
内部ダメージの場合:ケラチン配合のシャンプーやトリートメントを使う
内部ダメージとは、頻繁なカラーやブリーチ、縮毛矯正など薬剤を髪の毛につけた時に受けるダメージのことです。
髪の毛の主成分は、ケラチン(たんぱく質)でできています。
日頃からシャンプーやトリートメントでマメに補ってあげることで、髪の毛が強くなり水分を保持する力を増やす事ができます。
【ケラチン配合のヘアケア①ハスク】
(出典:Amazon)
ニューヨーク発祥のケラチンシャンプーです。
ハリウッドなどでも愛用されているシャンプーなんですよ♪
【ケラチン配合のヘアケア②モレモ】
(出典:Amazon)
モレモは韓国発祥のケラチン配合のシャンプーです。
最近インスタグラムなどでもよく見かけるようになり、人気が出てきているケアシャンプーですよ!
【ケラチン配合のヘアケア③トリートメントの素】
(出典:Amazon)
ケラチン配合の、いわばトリートメントの原液のようなトリートメントです。
そのまま直接髪の毛につけてもいいですし、今使っているトリートメントに混ぜて使ってもOKなんです!
香りは、ジャスミンのようなスパイシーな花の香りがしますが、髪の毛には残らないのでニオイが苦手な方でも安心して使えるトリートメントです♪
大容量でコスパもよく、仕上がりもサラサラになるのでずっと愛用しているトリートメントです♪
外部ダメージの場合:コーティング力の高いトリートメントを使う
外部ダメージとは、無理なブラッシングや、高温でのコテやアイロンの使用で受けるダメージの事です。
髪の毛が長い人は、寝ている時に襟足で摩擦が起こり切れ毛や枝毛担っているのも外部ダメージが原因なんですよ。
外部ダメージの場合は、コーティング力の高いトリートメントを使うのがおすすめです!
【おすすめのコーティング力の高いトリートメント①fino】
(出典:Amazon)
愛用している方も多い資生堂finoは、化粧品に使われるような成分でつくられていて、コーティング力がかなり高いトリートメントです。
皮膜効果が高いので1度の仕様で手触りも良くなりますが、内部補修ではなく表面をコーティングしているだけなので、髪の毛ダメージケアはできません。
あくまでもコーティングをして、髪の毛をきれいに見せてくれるトリートメントですので、上でおすすめした「トリートメントの素」と一緒に使うと内部も外部も補修ができます♪
finoはコーティング力がかなり高いので、毎日使用すると重たくべたっとする印象があります。
2日の1回や3日の1回など、髪の状態をみて使用するようにしてくださいね♪
ダメージがひどい人は2日の1回の使用がおすすめですよ!
湿気の時のスタイリングのコツ!!
湿気で広がってしまう時期は、水分量がすくないスタイリング剤を選びましょう。
スタイリング剤は、物によっては水分量が多く配合されているものもあります。
水分が多いほうがしっとりしてまとまりやすそう!と思うかもしれませんが、梅雨や夏など湿度の高い時期は逆に髪の毛がぺたっとなってしまうので逆効果になります。
なるべく水分量が少ないものを選びましょう。
迷った場合は、コチラのスタイリング剤を参考にしてみてくださいね!
・ミルクよりもオイル
・ムースよりもワックス
・ジェルよりもグリース
さらにかかせない必須アイテムが、スプレーです!!
どんなにオイルトリートメントでコーティングをしても、スプレーでしっかり固めてあげないと崩れやすくなります。
特にコテでカールっぽく仕上げる場合は、必要不可欠ですよ!
ストレートヘアの場合は、表面に軽く振りかける程度にし、あまりかけすぎないようにしてくださいね♪
変に固まってしまい、ベタベタな髪の毛に見えてしまいますよ!
まとめ:湿気で髪の毛が広がってしまう原因は、主にダメージ!
湿気で髪の毛が広がってしまう原因3つ!
- ①キューティクルの表面が整っていないから
- ②髪の毛が乾燥しているから
- ③髪の毛のダメージが大きいから
髪の毛の広がりを抑えるには、日々のケアがとっても大切です♪
ブラッシングは、今日からすぐにでもはじめられるのでぜひ試してみてください。
翌日の髪の毛のまとまり具合や艶感が全然違いますよ!
正しいケアを続けていけば、髪の毛はどんどんきれいになっていきます。
逆に間違ったケアをしていれば、髪の毛はパサツキまとまりがなくなってきます。
今回は、梅雨時期に髪の毛が広がる原因についてお話しましたが、1年間を通してできるケア方法ばかりですので、是非試してみてくださいね♪